第113回招魂祭
7月1日、柏崎の八坂神社で招魂祭に祭員としてご奉仕いたしました。
明治39年から続く招魂祭は、今年113回目の斎行。先の大戦までに柏崎刈羽で戦没された、5,753御柱の英霊をお招き致しました。
前導所役として参進。
普段は自分の奉職する神社での祭典と出張祭典が多いため、招魂祭のような祭典は初めて。気を引き締めて修礼(祭典の流れを確認する稽古)をして、当日を迎えました。
大勢の参列者を前に、また5,753御柱の英霊を前に、とても緊張しました。
祭主が奏上した祭詞の中に、「父母、兄弟、妻子と離れ戦地に向かった英霊」という文言がありました。聞いていて、祭典の最中ではありましたが、涙が出てきました。
私にも大切な家族がいます。戦場で亡くなられた英霊にも、同じように大切な人たちがいたはずです。亡くなった英霊の中には、様々な方がいらっしゃったことと思います。全ての英霊が、同じ心境であったのでもないと思います。
他に選択肢がない状況で、日本と、自分の運命をどのように受け入れ、どのように考えたか。それは人それぞれであったことでしょう。
たくさんの尊い犠牲を払って得た今日の日本、今の日常。今年で終戦から73年経ちました。
先の大戦をどう考えるのか。今なお世界で戦争や非道が続く中、日本は何ができるのか。「戦争は二度としてはいけない」「戦争は絶対だめ」と言えば、平和は手に入るのか。
尊い犠牲を忘れずに、みんなで考えましょう。