人と自然が一緒に景観を作り出す
先日、手伝いに行っている農家さんの田植えが終わりました。最後の田植えフィールドは、上輪新田。街から離れた海沿いの地域です。
上輪新田は、景色がめちゃくちゃ綺麗です。海も山もいっぺんに見られて、「これぞ日本の農村風景」って感じ。
とにかく美しい。
雨降ったりすると、この時期でも寒いんです。
そのかわり、雨降った次の日は空気が澄んでいるから遠くまで景色が見通せる。シュパァッと広がる青空、ギュンッ!と深い海の青、ザッザッザッと並ぶ稲。(漫画『へうげもの』風表現。)
人と自然が作り出す景色を、とても美しいと思います。好きです。雄大な大自然もいいんですが、やっぱりどこかに人の存在を感じたい。
「自然」って、ときには厳しいじゃないですか。人間が丸裸で自然に放り込まれたら、生きていけない。自然はまた、ときに災害などの面を人間に見せ、人を傷つけることもある。
だから、人間は街を作って自然から離れ、脅威から逃れようとした。私は東京の街で育ったから、東京の街は好き。けど、過度に自然から離れすぎてるんでしょうね。東京の街は。バランスが少し悪いのかも。
人ばかりじゃ、窮屈。自然だけじゃ厳しい。そこで…人の営みが感じられるものと、自然の雄大さが調和された空間。農村の風景。
美しいものを、ずっと残していきたいと思います。いつだって人の心に響く景観だと思うので。