Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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この移住者には敵わないな…と思うこともあるけど、自分なりの恩返しをしていく

   

少し前になりますが、夕方の新潟の情報テレビ番組を見ていたときのことです。

移住者の鏡

番組内で、十日町の移住女子について特集していました。夕飯時でしたが、新潟、移住、というキーワードに耳が反応。

十日町の移住女子の生き様に感銘を受けた関東在住の女性が、自分も移住をしたいと考え地域おこし協力隊に応募する、という話でした。

十日町の移住女子の生き様が素晴らしかったです。香川県という新潟からは遠い土地に生まれながらも、農業体験で訪れた集落に移住して地域の農家に弟子入り。結婚式も集落の人を大勢呼んで皆に祝福され、この頃、子どもを出産。

地域に溶け込み、大勢の人に愛される。移住者の鏡だなと思いました。

自分はというと…

素晴らしいと思う同時に、翻って自分の姿を見て反省しましたね。自分はこんな風に、謙虚に誠実に生きているか?と。

最近では移住に関わる情報が多いじゃないですか。だから上記の移住女子の他に、テレビでネットでラジオで、自然と全国の移住者の生き様に触れることが多いです。みなさん、自然を愛して農家や猟師に弟子入りして、誠実に修行をしている。「この移住者には敵わないな…」と思うことが多々、あります。

そういう移住者の姿を見るたびに、ヘコむというか、反省するというか、「自分はなってないなぁ…」と感じるのです。

2016-03-17 21 50 41

自然派じゃない

そもそも私の移住は、過疎高齢化が進む集落が100年後も存続していることを目的にしていました。田舎暮らしに憧れて、とか、自然に寄り添った暮らしがしたくて、とかではありません。

他の移住者の方がおっしゃっている、自然との共存、食物を育てることの大切さ、命をいただくことの厳かさ…というようなことは、私は言えません。

今でこそ止むに止まれず対応できるようになったものの、基本的に虫が超苦手。東京にいた時には玄関に蛾が止まっていただけで、帰宅できないほど(母親に電話して追っ払ってもらって、やっと帰宅)。

娘が大きくなった時にむけて、しっかり山の遊びを教えられるようにならねば…!と、危機感を募らせております。

できることをしていくしかない

いま、移住とか田舎暮らしとか自然と向き合う暮らしって、流行ってますからね。メディアの取り上げ方も「理想の移住者像」みたいのが、あるんでしょうね。

移住者だって、いろんな生き方があるはずです。徳島県神山町のように、ITの仕事をする移住者もたくさんいる。

それでも、こんな私に集落の人は優しくしてくれています。理想の移住者ではないかもしれませんが、自分のできる形で、いびつながらも恩返しをしていきたいと思います。

 

 

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