集落の人に助けられて今がある
自分だけでなく、嫁さんや娘も本当に良くしてもらっています。
架け橋をしてくれたおばあさん
私の住む家は代々、神社の神職をしています。私が移住するまで、家は無住でした。祭りがあるときだけ、神職のおじが来ていました。そんな空き家だった家を、手入れしてくれていたおばあさんがいます。庭の草むしりや、家の掃除、神職の装束の洗濯など。
移住後もおばあさんは良く家に来てくれていました。バイトが休みの日、遅くまで寝ていると、おばあさんが家にあがってきて掃除を始めます。最初のうちは「…？？？家に誰か入ってきた？？？」と、戸惑いました。家に人が入ってくるのですからね。
けど、このおばあさんが私と集落の人を架け橋してくれたのです。ゲートボールに誘ってくれたり、他の人の家にお茶飲みに連れて行ってくれたり、地蔵講に呼んでくれたり。おかげで集落の人とも話す機会が増え、みんなと仲良くなることができました。
畑で野菜作りも教えてくれました。雑草がたくさん生えると、一緒になって草むしりしてくれたり。山菜採りも毎年の恒例行事です。
方言も教えてくれました。おばあさん「床が水でガッシャガシャだよー！！」金太郎「？？何？？どういうこと？？」おばあさん「やだよー、この子は！床が水で濡れているってこと」
小柄なおばあさんですが、元気がよく明るい性格です。本当に感謝しています。
頼りの区長さん
集落の区長さんには様々な場面で助けられています。また、私たちの活動を暖かい目で見守ってくれています。
嫁さんと結婚して、集落で一緒に暮らし始めた頃。めちゃくちゃ雪が降ったことがあります。
嫁さんが、家に帰ってくると車庫の入り口が雪の塊で埋まっていたそうです。私は残業中で家にいません。嫁さんが呆然とその雪の塊を見ているところ、1台の軽トラが通り過ぎます。区長さんです。一旦は通り過ぎたものの猛然とUターンして戻ってきてくれて、一緒に車庫の入り口の雪かきをしてくれたそうです。
嫁さんは、まだスノーダンプの使い方さえ知らないときで、「区長さん、かっこいい！！」と喜んでいました。
柏崎市の元気なまちづくり補助金に応募したとき、プレゼンの際に一緒に登壇して応援のメッセージをくれたこともあります。とても心強かったです。おかげで補助金を獲得できました。
何かあればすぐ相談できる、困りごとを解決してくれる、活動を応援してくれる。スーパーマンのような区長さん。
たくさんの人のおかげでいまがある
他にもあげればきりがないです。冬囲いを教えてくれました方。屋根の雪下ろしを教えてくれた方。野菜をくれた方。娘にお菓子をくれた方。みんなに助けられています。
自分たちがやりたいことをやっていられるのは、たくさんの人が暖かく見守ってくれているから。まわりの人がいなければ成り立っていません。
感謝してもしきれません。いつか、自分たちなりに恩返しをします。それまでまた、よろしくお願いいたします。