Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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移住カルチャーショック 山間の集落は酒の飲み方が違う

   

移住して衝撃的だったのは集落の皆さんの酒の飲み方。神社の祭りの直会で、とにかくみんなたくさん酒を飲む。みんなが代わる代わる酒を片手に、席にやってきてお酌をしてくれる。自分のコップに酒が残っているのを見ると「ま、ま、少し開けて(飲んで)」と言い、今入っている酒を飲むのを待ってお酌をする。みんながそんな風にお酌をするもんだから、自然と飲む量が増える。

直会は2時間くらいなんだけど、終了間際はベロベロです。みんな顔がかなりピンク色。

2015-12-15 23 03 19

「昔はもっと飲んだ。春の祈年祭の直会なんか、酔っ払って雪で滑って沢に何人か落っこちてた」という人も。酔っ払って沢に落ちるって…。大丈夫なんですかそれ。と、同時にこんなことも言う。

「酒は本来、ひとと飲むべきものだ。一人で手酌酒なんてのは、現代の生活様式だ」

少数でシッポリ飲む派の学生気分が抜けない当時の私からすれば、これはカルチャーショックでした。そして「カッコイイ!」と思いましたね。酒はひとと一緒に飲んでこそ意味がある、と。ひとと一緒に飲んでグッチャグチャに無礼講して楽しむ。そうすることで、共同体の滞った雰囲気を更新できる。伝統的な酒の飲み方ですね。神社での祭りの後、直会はかならずセットです。「お神酒上がらぬ神はなし」という言葉もありますし。

よく知らない人までお酌に来て話をしてくれるから、移住者にとっても良い酒の飲み方だと思いました。

とは言っても、みんな無理強いはしないので、その辺りはご安心を。

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