Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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移住後の行き詰まりを解決してくれた言葉

      2016/02/14

柏崎への移住後、しばらくの間は初めての生活に緊張感があり、気持ちが張り詰めています。生活に慣れてくると、なんとも言えない行き詰まり、閉塞感を感じるようになります。

移住後の行き詰まり

今でこそ、孫ターン、Iターン、移住、地方創生なんて言葉がよく聞かれ、話題にもなりますが、10年前はそういう言葉すらない状態。当時は「移住」って言わないで「引っ越した」って言ってましたからね。今は「移住者」っていうと、割とちやほやされますが、当時は「変わったやつだな」ぐらいに思われるだけでした。

「集落と神社を存続させる」という目的のもと移住をしたものの、具体的には何をしたらよいかわかりません。今のように移住の支援やまちづくりの中間支援組織などもなく、どこに相談に行っていいかもわかりませんでした。友達もそんなにいない頃でしたし、迷いを打ち明けられる相手もいません。

移住して最初の試練、中越沖地震を経て決意を新たにしたんですけどね。それでも地震の被害、初めての雪の季節、ビジョンの不透明さなどがあり…。完全に行き詰まり、閉塞感を感じていました。

移住後の方向性が見えた瞬間

「これから、どうしたものか…」とかなり思い悩んでいた時、バイトの先輩にこんなことを言われました。

「あなたのやろうとしていることは、これからの日本の社会にとって重要なこと。すごいことをしている。あなたの想いはきっと実るし、その分野で生計がたてられるようにもなるでしょう。しっかりやってみなよ。」

衝撃を受けました。ドキドキしたし、ワクワクもしました。若干のビビリと、大きな期待。自分のやろとしていることは間違っていないし、集落と神社のことでメシが食えるようになると思いました。

今までの行き詰まり、閉塞感が吹き飛び、移住後の次なる方向性が見えた瞬間でした。「新しいことが始まる!」と、強烈に思ったのを覚えています。

その時の私は、よっぽど興奮したのでしょうね。日記を見てみると、先輩に言われた晩に、移住後の方向性に関して、「お金をしっかり稼ぐ!」として、たくさんのアイディアを書き出しています。いま見ても通用するようなものもありますね。

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今の土台にもなっている考え

いま、私たちは集落の中で仕事をして、集落の中のことで生きて行く方法を作ろうとしていますが、バイトの先輩が言ってくれた言葉が土台になっています。あの時から、「集落と神社のことでメシを食えるようになりたい」と考えるようになったのでした。

ということで、移住後の「何をしていいかわからない」というところから「移住先で仕事を作る」という考えに至るまで、他にもたくさんのプロセスがあるので、ちょっと連載的に書いていけたらなと思っています。乞うご期待。

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自分で何かをしている人は「大きなうねり」を作り出す

 

 

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