Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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初めての田んぼはどうだったか?

   

自分ちの田んぼも、お手伝いしている田んぼも、今年の農作業をほぼ終えて、今年の初めての自分の田んぼはどうだったか?少し考えてみました。

田んぼ仕事は、法人で2年、個人の農家手伝いで2年やりました。今年で5年目というタイミングで自分の田んぼを始めました。今までは、ぜんぶ、人の田んぼ。

新規就農は、「未知」「未踏」って感じ。

とにかく何もかもが手探りで、先が見えなくて心細かった。トラクターやコンバインなど、自分の農機具は、本当に小さくて「これで本当に田んぼができるのか?」という恐怖に始まり、稲が病気にかかったらどうしよう、雨が少なすぎで枯れたらどうしよう、稲刈り一人でやりきれなかったらどうしよう、など不安だらけ。

4年間田んぼ仕事に携わり、すべての工程をやったとはいえ、小清水の田んぼには小清水の条件がある。水のかけ方、土質、日照条件、田んぼへの入り口の形…。田んぼはどこも条件が違う。

いざ収穫してみると、収量は7.3俵/10a。普通町場の田んぼであれば、こしいぶきは9俵/10a獲ったりするんで少ないですね。しかし、人間の不安はよそに、大きなトラブルもなく、稲はスクスク育ってくれました。やるまでは想像つかないので怖かったけど、やってみれば結果はどうであれ、どこかしらのゴールにはたどり着く。

反省点は、田植えが遅かったことと、穂肥の一回目が遅かったこと。来年は田植えを一週間は早め、穂肥も早く撒くことを心がけたいと思います。地権者のおじいちゃんにも、「穂肥のタイミングを『ピシィッ』と決めるのが大切ですよ」と言われたので。

収穫した米は、カメムシの被害や焼米も少なく、綺麗でした。

味も、新米らしい瑞々しさがあり、すっきりした甘さのなかにも滋味深いコクがある。小清水の綺麗な水で育った、こしいぶきらしい味になったんじゃないかな。

今年収穫したお米は、ほとんどが酒米として使用します。そのため飯米としては、出回りません。家族で食べる分のみ。けど、来年はもっと田んぼ増えるので、食べるお米、注文してくださいね!

そして来年は余裕が生まれたら、もっと娘に農作業を見せたいです。娘も田んぼで育つ稲を見て、「お米の赤ちゃんが育ってるね」と、稲を可愛がっていたので。

娘が自分で田植えしたお米を、家族と一緒に食べる。その体験をすることで、小清水集落への思いを育んでくれたら良いなぁ。

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