Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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かしわざき学とSDGs

   

この春から柏崎翔洋中等教育学校で、「かしわざき学」のメンターとして授業に参加させてもらってます。金太郎は、初回は田植えで行けず、第2回からの参加。翔洋中高一貫校で、参加した授業の生徒は5年生(通常の高2)でした。

「かしわざき学」とは、生徒が地元に誇りと、愛着の心を育てる授業。地域の課題を見つけるだけでなく、その先の新しい価値を生み出す、と言います。世界で活躍を期待しつつ、いずれ柏崎にもどってきてもらえるような取り組みをするそうです。

その中でも5年生は、「SDGs」を使って地域の社会問題の解決プランを作ります。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な開発目標のこと。2015年9月の国連サミットで採択された、社会問題解決に向けた2030年までの国際目標を言います。17のゴールが設定されています。

1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に保健と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう

貧困、飢餓、福祉など、今まで国連が取り組んできた発展途上国支援のような内容から。

先進国が抱える課題、働き方やエネルギー、過疎などの問題も。

そして、最近、日本でも被害の多い自然災害から戦災まで。

先進国も途上国も、戦争中の国も。本気で「世界を変える」って想いが伝わってきます。

去年の暮れに参加したETIC.の大会で勉強してきました。

学生には優しい、さっちゃん。

身振り手振りで教えるプリンス。

スマートな社長、しゅんちゃん。

スキンヘッド金太郎。

私がメンターをしたグループは、「11 住み続けられるまちづくりを」を選択。柏崎の課題として、「遊ぶ場所がない」「シャッター商店街」「人が少ない」などが上がりました。「映画館がない」ってのもあって、なかなか学生らしい背伸びしない課題意識で良いなぁ。

「柏崎はつまらない」と言いつつも、なんとかしたいという想いもまた、感じられます。

今回、担当したグループは、アウトプットとして、

「柏崎市の学生が、柏崎に人を人を呼び寄せることができる社会をつくる」

「柏崎の若者が地元に誇りを持てる社会をつくる」

を自分たちの課題として設定しました。

ただ単に、「地域に課題があるから解決します」だと、続かないと思うんです。課題であり、自分の興味のあること、できること。これが満たされれば、継続して取り組めると思います。生き方も、「持続可能な開発目標」で!

そして、以前のブログでも言いましたが、「何もないまち」「課題だらけの地域」というのは、ある意味、フロンティア。これからの時代はビジネス的にも、SDGsの視点が重要になってくるんじゃないでしょうか。

 

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