他の仕事と同じように、農業も大変です
久しぶりに晴れ、絶好の畦塗り日和。今日も塗り塗りしました。
以前にルート営業をしている、ある人がこんなことを言ってました。「もっとゆっくり仕事がしたい。農業なんていいな、と思うんですよ。のんびりトラクターに乗ったりするのもいいかな、と思うんです。」まぁ、お話にならない考えですよね。農業だってめっちゃ忙しい仕事です。当たり前なんですけど。その日1日の作業段取りをして、なおかつ天候の変化に柔軟に対応する。トラクターを始めとする機械は繊細な操作が要求される。農薬、肥料の適正利用のため細かい計算をする。ぼーっとしていていい時なんてありません。
けど、そう言いたくなる気持ちもわかります。はたから見れば外でお日様のもと、健康的に体を動かして働く農業って、労働の理想のように見えます。事実、天気のいい時はとても気持ちが良いです。初春、田んぼの畔を歩いていると、どこからともなく「ピー、ヒョロロ〜」とトンビの声が聞こえる。空を見上げても、鳥の姿は見えない。よくよく目をこらすとかなり高い上空に、やっとトンビの姿を確認できる。「あぁ、とても高いところを飛んでいるのだなぁ…」なんて思う。見渡す限り青空。気持ちがいいです。けど、そんな風にホッとできるのはふとした瞬間であって、農業の仕事全部がそんな雰囲気ではないです。
結局「隣の芝生は青い」「隣の花は赤い」ってことなんですね。けど、100点満点の仕事なんて、この世に存在しません。他人の仕事と自分の仕事、安易に比較しないほうが良いですね。