Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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赤米を食べて生きていけない?

   

みなさん、新米食べましたか?もうとっくに食べてますよね。私も少し前になりますが、新米食べました。炊きたての、ピッカピカのヤツ。超美味かった。新米の美味しさって、次元が違うんですよね。世の中に美味しい食べ物は数多くあれど、新米の美味しさとは比べられない。新米の美味しさってぶっちぎりだ。美味さが頭の中をグルグルまわるよ。

さてそんな、新米を食べるちょっと前の、刈取りのときの、とある田んぼでのことです。その田んぼでは、毎年どんなに防除しても、赤米(雑草稲)が大量発生するんです。なにもしなくても、というか防除しても生えてくる。栽培稲に本当にそっくりで、違いは背丈が少し違うのと、芒(籾の先についた毛みたいの)が赤いくらいしか違わない。収穫した栽培稲に雑草稲が混ざると、異品種(異物混入)となり、品質がさがってしまう。この赤米がどこから来たのかはわからない。元からあるのか、どこかから持ち込まれたのかは不明。

2015-11-29 21 35 40ヒエが生えた田んぼ

さて、そんな赤米を見た私は怠惰にも思うわけです。「毎年何もしなくても生えてくるんなら、それを食えば良くない?そうすれば働かなくても生きていけるんじゃね?」と。そんなことは実際は不可能ですがね。自然に任せただけでは、収量が確保できなかったり、品質が安定しなかったりで、「食料」として収穫して人間が生きる糧にすることはできない。

農作物を育てるということは過保護とも思えるほどに、本当に手間がかかることです。雑草との戦い、こまめな水管理、天候の考慮、収穫時期の判断、整地など土木作業…。やることいっぱいです。農作物は植物という自然物ですが、半分は人工的なものとも言える。不思議ですなぁ…。

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