Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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旅人の土産話「善根宿NITE」

   

旅人の土産話を聞くトークライブ「善根宿NITE」を開催しました。

イベントコセンプトはおばあさんの昔話

イベントのコンセプトは、近所のおばあさんから聞いた子供の頃の昔話。そのおばあさんちでは、昔よく旅人を家に泊めていたと言います。目の見えない女旅芸人の瞽女。町からやってくる神主。荒浜の魚行商人。薬売り。

行商や宗教者など様々な旅人が、旅の途中でおばあさんちに寄り身体を休めたそうなんです。全国的にもお遍路を泊めたり、貧しい旅人をとめる善意の宿があって、それを善根宿と言うそう。

旅人が来ると、夜な夜な旅人を囲んで土産話に花を咲かせました。普段食べられないご馳走を囲って遠い土地の話を聞く。大人は酒を一杯やりながら。子どもは普段とは違う家の様子に、興奮しながら。

話を聞いた時、すごい楽しそうだなと思って、イベントのコンセプトで実現させました。夜、山あいのカフェに明かりが灯る。大人が密会のように集まり、遠い土地や知らない世界の話を聞く。

イベント第一回の土産話は「PRANA CHAI」

今回の旅人=ゲストはPRANA CHAI JAPAN代表取締役 野村功太朗氏。ご存知、イーリーカフェで人気のプラナチャイ

功太朗さんは、オーストラリア・メルボルンでバリスタとして活躍してたので、カフェ先進地でのコーヒー事情や海外での生活について話してもらいました。

メルボルンの人々は、本当にコーヒーが好きだそうです。向こうでは、みんなそれぞれお気に入りのカフェがあって毎日のように、そのお店のコーヒーを飲むといいます。

驚いたのが、メルボルンではビジネスマンは出社して荷物を会社に置いたのち、カフェにコーヒーを買いに行くんだとか。日本では考えられないですね。

そのため、向こうでは「カフェ」という業種は手堅いビジネスだそうです。日本では割と水商売な気がしますが…。日本とメルボルンの、コーヒーの飲まれ方が全く違うことがわかります。

旅人の人柄と会場の暖かさ

功太朗さんの、人との出会いを大切にする姿勢が印象的でした。偶然の出会いを大切にしつつ、自分の意思をしっかり持つ力強さも感じました。

最初にオーストラリアに呼んでくれた人からの連絡が急に途絶え、音信不通になったものの、のちのちよく見ると迷惑メールのフォルダに入っていたという逸話は鉄板です笑

司会進行をしてくれた「あいさ」のさっちゃんとは学生時代からの友達。ふたりの出会いは、入学式の日に献血して失神したさっちゃんを気遣う功太朗さん、だったそうです笑

またトークの途中では、功太朗さんが入れてくれたチャイをみんなでテイスティング。

功太朗さんの「目を見て話しかけ、笑顔で接する。その接客でどれだけコーヒーが美味しくなることか」という話の通り、功太朗さんのいれてくれたチャイは美味しかった。

みんな、功太朗さんのチャイを入れる手つきに見とれてた気がするなー。

メルボルンでの苦労話も、今の功太朗さんの強くて優しい性格のバックボーンなんだな、と思いました。

今後も乞うご期待

第一回の善根宿NITE、みなさんのおかげで良い会になりました。ありがとうございました!本当、楽しかった!!!

これからも第二回、第三回と続いていきます。イーリーカフェの「出会い」を、前面に打ち出したイベントです。遊びに来てくれたら嬉しいです!

 

ps
イベントの準備が、高校の文化祭前日みたいに楽しかったです。

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