水閘の鳥フン被弾率について
本日も排水止め。
今日は鳥フンの話をするので、食事中の人や不快に思う方は飛ばしてくださいね。
田んぼによっては、地中に「暗渠排水」という水の排水を良くする菅が埋設されていることがあります。水管理をしやすくするためや、大型農業機械を投入しやすくするためです。田んぼに水をためる時は暗渠を閉め、田んぼの水を排水したい時は暗渠を開けます。
その開け閉めをする栓を水閘(すいこう)と言います。
写真のような栓が、排水側の畦に地中から飛びでています。これを地中に差し込むと閉まる、地中から引き上げると開く、といった具合。
この水閘、鳥フンの被弾率が半端ないんです。
開け閉めするのに根元の蓋をひねったり強く押したりと、けっこう触らなきゃいけないんですが、躊躇するくらいに鳥フンが付いている。水閘の中には硬くて締めづらいのがあって、ガッツリ握りしめなければいけない。…いやぁ〜。
ずっと「世の中は物で溢れている。人間が生活するスペースは、ほぼ人工物で満たされている。そのようにもので溢れている世の中でなにゆえ、かように細い水閘においては鳥フン被弾率が高いのだ…」って考えてました。
今日気がつきました。ってか見ました。
飛んできた一羽の鳥。その鳥が水閘にとまった。その刹那!
フンをした。
そりゃ、水閘にとまってフンすりゃ、付くわな。
きっと鳥にとって水閘ってとまりやすいんでしょうね。人間にはわからない、鳥だけにわかる「とまり木的な何か」を水閘に感じ取ってとまる。そしてフンをする。
そして私のような農業従事者は、作業中に手袋を忘れたりすると必死に葉っぱとかで水閘についたフンを取り除くんでしょうね。
世の中の心理を見た気がします。