初期衝動で生き残れ!善根宿NITE vol.2
ちょっと前のことになってしまいましたが、善根宿NITE vol.2を開催しました!めっちゃ楽しかったので、イベントレポートしますね。
内容をおさらい。
【善根宿とは】 お遍路や旅人を泊める宿こと。囲炉裏を囲って、旅人の土産話に耳を傾ける。善根宿NITEは、善根宿の夜をイメージした、旅人の土産話=トークイベントです。
【今回の旅人】 金子和文 CRAZY LAUREL主催。アパレルブランド「UNDER THE WARRIOR」のプロデュースも手掛ける。 小千谷の山本山で開催する「坂詰ギグ」は今年で18年目。
【今回のテーマ】 「初期衝動で生き残れ!」 起業やフリーランスが増えた日本。自らの信念に従って生きると決めた時、立ちはだかる様々な試練。 どうやって生き残るべきか。一人のパンクロッカーの生き方に勇気をもらいましょう。
フライヤー、今回も好き勝手作らせてもらいました!
金子さん(通称「メルヘンさん」)は、イーリーカフェをやるきっかけをくれた人でした。メルヘンさんの「金太郎なら自分で店ができるよ。俺もたくさんの友達に助けられて店をやれている。金太郎がお店を始めるなら、こっち側に来るなら、俺もお前のことを助けてあげられる」という言葉に鼓舞されたのです。
だから今回、メルヘンさんが善根宿NITEを引き受けてくれてめっちゃ嬉しかった。
今回はさっちゃん、メルヘンさん、金太郎、三人で話すスタイル。
二階も満員御礼。
メルヘンさんがクレイジーローレルをやる前の話。自宅の車庫で古着屋さんをやってた話とか、友達の経営するカラオケコンテナの一室を借りてお店をやってた話とかは、こんにちの日本の起業ブームやスモールビジネスにも通じる話で、とても刺激的でした。時代の先駆けだと思うんですよね、DIY精神が。
トークがとにかく楽しい!
印象に残ったエピソードをひとつご紹介。
今年も小千谷・山本山頂上で開催される坂詰ギグですが、やろうと思った動機がかっこいい。
当時はハイスタを筆頭に、メロコア最盛期。新潟のハードコア、パンクシーンの聖地「WOODY」で活動していたメルヘンさんと仲間たちは、メロコアだけでなくジャパコアまでもが混ぜ合わさった、ボーダレスなイベントをやろうと思い立ちます。
こうして始まった坂詰ギグですが、初回から波乱の幕開けだったそうです。当時は今とは別の会場で開催された第1回目、トリのBLOWBACKが演奏をする直前に騒音の苦情が入りライブは中止に。次の第2回目も苦情。
次の次の第3回目も苦情…。なんと開始から三年連続で苦情のため中止、中断というカオスな状態。
普通だったらそこでヘコんで、イベントをやめてしまいそう。なぜそんな状況で、諦めずに続けて来られたのか?メルヘンさんが言うには。「自分たちがやっていることは間違っていないと思ってたから。だから近隣に回覧配ったり、挨拶に行ったりして、わかってもらう努力もした」とのこと。
男気溢れる、まっすぐな生き様。本当にしびれます。まさに初期衝動。
そして夜は更け、話はメルヘンさんの現在の取り組みに。メルヘンさんのオリジナルブランド「UNDER THE WARRIOR」の、新しいラインのお話。
The resistance Lineと名付けられた、そのTシャツはボディーに「bioRe COTTON」を採用。これは綿の栽培における認証で、環境と農家へ配慮した有機農法を採用。適正な労働環境も盛り込まれています。
このボディーにメルヘンさんが、独自配合した自然素材の染料を使って長い時間をかけてプリント。
ゆくゆくは、このラインに使うコットンを坂詰ギグ開催の地である山本山で栽培して自分たちでまかないたいとのこと。坂詰ギグの聖地に綿の花が咲く。安価ですぐだめになるファストファッションのそれとは、耐久性が違う。「たとえクレイジーローレルがなくなっても、自分たちの作ったシャツを着続けてもらえたら嬉しい」と言います。芯のブレない一貫した姿勢です。
どれも、めっちゃかっこいい!ぜひ見てみてください。
本当は書きたいことがもっともっとたくさんあったのですが、少し長くなってしまいましたので、この辺で。興味がある方はぜひ、小千谷のCRAZY LAURELまで行ってくださいね。
9月には坂詰ギグもあるので、そちらもぜひ。
イベントが終わっても宴は続きました。ポンコツたちの集まりでしたが、楽しかった!