計画通りにはいかない、失敗を受け入れる
『ローマ法王に米を食べさせた男』の著者、高野誠鮮氏の公演に行ってきました。
輝かしい経歴、切れる頭
ご存知、TBSドラマ「ナポレオンの村」のモデルになった方です。
宇宙科学博物館の建設に携わった時、NASAから本物の月面車を借りてきた。人工衛星で宇宙から田んぼの米のタンパク含有量調べる方法を考え、行政ビジネスにした。果てはローマ法王に米を献上したー。高野氏は、伝説的なエピソードをお持ちです。
様々なエピソードを聞き、天才だなと思いました。
実行があってのもの
ただ、生まれながらの天才というわけではなさそうです。試行錯誤の果てに手にした力強さです。島根の尾野さんと同じく自らやって積み重ねてきた人ならではの、力強さ。
その力強さとは…。「失敗しながら上手くいく方法を、行動の中で見つけていく」ということ。高野氏はこうおっしゃいました。
「失敗を繰り返す。何回も失敗する。すると、徐々にバランス感覚がわかるようになる。これ以上行ったら失敗するな、というのが肌でわかるようになる」
すごく説得力がありますよね。またおっしゃるには「計画書は作らない。世の中、計画通りにいくことなんてほとんどない」とも。
進む意志のみ決める。「失敗はあって当たり前」と結果を受け入れる。行動の中で道を見つける。本当に力強いです。
運を引き寄せる
高野氏のある活動を、地元新聞記者が紙面で酷評したときのこと。上司が「犯罪以外であれば、どんなことをしてもよい。俺が全部責任を持つ」と言ってくれたそうです。こういう上司がいて、とても心強い思いがしたことでしょう。
また、UFOで町おこしをしようと企画したときのこと。当時、宇宙開発の先端を行っていたソ連のゴルバチョフに協力をお願いしたと言います。直接のゴルバチョフの協力は得られなかったものの、幸運なことに大使館からキチンと返答がきたそうです。
行動することで、数々の運を引き寄せた高野氏。「可能性の無視は最大の悪策」という言葉がとてもかっこいいです。
私は高野氏ほどエキセントリックにはできませんが、進む意志を固め、失敗を受け入れ、前進していきたいと思いました。