Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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「柏崎のまちって終わってるじゃないですか」

   

先日、柏崎市内の居酒屋さんで飲んでいた時のこと。メンツはいつもの、肉の会。

肉の会

ホールに、バイトと思しき髪の毛が金髪の男の子がいた。年の頃、18歳ころでしょうか。かわいい顔をしていたので、元気で明るい接客に好感を覚えたので、話しかけてみました。

以下、男の子とのやりとり。

金太郎「お兄さんは、学生さんですか?」

男の子「はい、専門学生です。」

金太郎「柏崎の学校?」

男の子「いえ、長岡の美容専門学校です。柏崎の実家から通ってますが、来年卒業です。」

金太郎「卒業後はどうするんですか?」

男の子「東京に行きます。」

金太郎「えぇ〜?なんで、東京行っちゃうの?」

男の子「だって柏崎のまちって、終わってるじゃないですか。何も楽しいことないし」

肉の会一同「……」

こんな感じの会話が繰り広げられました。

まず思ったのは、「東京で戦うのは大変だよ」ってこと。東京は人口が多いので、そこでいろいろ勝負するのは本当に大変。競争相手が多いですからね。

地元の友達は、東京でメイクの仕事を頑張ってます。映画、雑誌、音楽映像、芸能界…。めっちゃ大変そうです。ボロボロになってリタイアしていく人がたくさんいるそう。けど、その友達が言うには「東京っていうシーンは唯一無二。他にはないから、この最前線で頑張りたい」って。

どのフィールドで戦うか、どこに陣を構えるか。大切な戦略じゃないですか。東京で戦うって、すごい消耗戦だと思います。

そう思う一方、東京が唯一無二だってのもわかります。

次に思ったのは、「何もない」ってのは、無限の可能性があるってこと。自分が楽しめるもの、仲間が喜ぶもの、それがいまの柏崎にないなら、自分で作ればいい。切取り次第ですよ。それって、すごいフロンティアだと思いませんか。開拓精神が駆り立てられませんか。

自分がほしいと思うものを作って、周りの人が喜んでくれる。とても嬉しいです。

男の子よ、いま君が柏崎のまちを面白くないと思うのは、ある意味ほんとうなんだろう。大人たちが率先して「柏崎のまちはおもしろくない」って言ってるのを、俺も聞いたことがある。柏崎に誇りが持てないのも当然だ。

けれど、男の子よ、いつか柏崎に戻ってきた時に、「このまちってこんなに面白かったんだ…!」って思えるまちにしておくから、楽しみにしててくれ!君の帰りを、おじさんたちは待ってるよ!

一度、柏崎のそとに出ることも大事。そとから見た時、良さもわかる。

 - 考え