「柏崎のまちって終わってるじゃないですか」
先日、柏崎市内の居酒屋さんで飲んでいた時のこと。メンツはいつもの、肉の会。
肉の会
ホールに、バイトと思しき髪の毛が金髪の男の子がいた。年の頃、18歳ころでしょうか。かわいい顔をしていたので、元気で明るい接客に好感を覚えたので、話しかけてみました。
以下、男の子とのやりとり。
金太郎「お兄さんは、学生さんですか?」
男の子「はい、専門学生です。」
金太郎「柏崎の学校?」
男の子「いえ、長岡の美容専門学校です。柏崎の実家から通ってますが、来年卒業です。」
金太郎「卒業後はどうするんですか?」
男の子「東京に行きます。」
金太郎「えぇ〜?なんで、東京行っちゃうの?」
男の子「だって柏崎のまちって、終わってるじゃないですか。何も楽しいことないし」
肉の会一同「……」
こんな感じの会話が繰り広げられました。
まず思ったのは、「東京で戦うのは大変だよ」ってこと。東京は人口が多いので、そこでいろいろ勝負するのは本当に大変。競争相手が多いですからね。
地元の友達は、東京でメイクの仕事を頑張ってます。映画、雑誌、音楽映像、芸能界…。めっちゃ大変そうです。ボロボロになってリタイアしていく人がたくさんいるそう。けど、その友達が言うには「東京っていうシーンは唯一無二。他にはないから、この最前線で頑張りたい」って。
どのフィールドで戦うか、どこに陣を構えるか。大切な戦略じゃないですか。東京で戦うって、すごい消耗戦だと思います。
そう思う一方、東京が唯一無二だってのもわかります。
次に思ったのは、「何もない」ってのは、無限の可能性があるってこと。自分が楽しめるもの、仲間が喜ぶもの、それがいまの柏崎にないなら、自分で作ればいい。切取り次第ですよ。それって、すごいフロンティアだと思いませんか。開拓精神が駆り立てられませんか。
自分がほしいと思うものを作って、周りの人が喜んでくれる。とても嬉しいです。
男の子よ、いま君が柏崎のまちを面白くないと思うのは、ある意味ほんとうなんだろう。大人たちが率先して「柏崎のまちはおもしろくない」って言ってるのを、俺も聞いたことがある。柏崎に誇りが持てないのも当然だ。
けれど、男の子よ、いつか柏崎に戻ってきた時に、「このまちってこんなに面白かったんだ…!」って思えるまちにしておくから、楽しみにしててくれ!君の帰りを、おじさんたちは待ってるよ!
一度、柏崎のそとに出ることも大事。そとから見た時、良さもわかる。