Chaos金太郎

移住10年目。新潟県柏崎の山間の集落を存続させるため活動中。

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新潟に移住 その2

      2015/10/04

新潟に移住して、最初は居酒屋のバイトをしていました。だいたい夕方5時から次の日の朝まで、もしくは、夜中の12時まで。明け方帰ってきて、酒を飲んで朝寝る。昼頃おきて、また夕方に出勤する。完全に昼夜逆転でした。

生活リズムは悪いですが、良い点もありました。昼間に集落で過ごすことができるということです。集落の人たちはおじいちゃん、おばあちゃんが多く、定年を迎えていて、みんな昼間は集落内で畑で野良作業をしています。もしくは誰かの家でお茶飲みをしています。私も一緒になって野良作業をしたり、お茶飲みにも参加させてもらいました。もし私が昼間働く正社員であったなら、昼間は集落にいられず、そういった集まりに参加できませんでした。

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写真は「下のおばさん」。なぜ下のおばさんと言われるかはわかりません。下のおじさんと呼ばれている人もいました。裏のおばさんとかはいません。

下のおばさんは、今でもよく家に遊びに来てくれます。このおばさんがいたおかげで、移住した私は集落でみんなと仲良くできたと思っています。このおばさんがみんなとの架け橋になってくれたのです。本当に感謝しています。背が小さく可愛らしい方です。外仕事をするときはいっつも、頭に手ぬぐいなどでほっかむりをしているのですが、ほっかむりした頭にトンボが止まっていたときがあって、その神々しい姿に見とれてしまいました。

移住していきなりガツガツと働いてしまったら、こんな風に地域でゆっくり時間を過ごして慣れていく時間もないんじゃないでしょうか。実際、居酒屋バイトの後は、昼間の仕事になり、集落の中で過ごす時間も減ってしまい、下のおばさんと会う時間も減ってしまいました。

いま集落の中で働きたい、と思っているのも、もっとここで時間を過ごしたい、みんなと会いたい、という思いがあるから、納屋を改装してカフェをやろうと思っているのです。

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